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1185話

「彼らは何も手に持っていなかった。明らかに、彼らは入る前に私がここにいることを知らなかったんだ。だから入ってきて、私が片手で王麗を抱え、もう片手で銃を持っているのを見て、みんな呆然としていた」

「最初に反応したのは軍刀だった。彼は無意識に手を腰に当て、私は彼の腰に差してある銃の柄を見た。彼が銃に手をかけようとした瞬間、私は考えるまでもなく銃口を軍刀の方向に向け、バン、バンと二発撃った。一発目は軍刀の肩に当たり、二発目は外れた。軍刀は苦しそうにうめき声を上げ、棒子は一発かわしたが、まばたきひとつせず、素早く銃を取り出して私に向けた」

「私は王麗の横に立っていたが、わざわざ彼女を前に出して盾に...