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1177話

「これは皆さんも感じ取れることでしょう。私とウズラの会話の中で、ちょっとした言葉の端々からも捉えられる。そして暇なときに考えを巡らせれば、すべてが見えてくる。柳爺と王麗の同盟は時間の問題だ。一度彼らが同盟を結べば、江峰は終わる。だから江峰は急いで柳爺を潰そうとしている。彼らが同盟を結ぶ前に、その力を分断したいんだ」

ここまで話して、旭兄は不思議そうな顔で私を見た。「王麗の口から出た『ピエロさん』って、一体誰なんだ?」

私は唇を噛み、胸が少し痛んだが、それでも微笑んだ。「ピエロ?ピエロは誰でもない。ただ王麗の心の中で想像された英雄に過ぎないよ」

旭兄はしばらく私をじっと見つめ、もう一度尋ね...