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1084話

「腰に差した銃に手を触れると、額からいつの間にか冷や汗が滲み出ていた。手で拭うと、彼らに煙草を一本差し出し、口に咥えて火をつけてから言った。『もう少し先に進めば、着くよ』」

「白楽は笑いながら言った。『でも、これはいいことだ。あの店主たちを一掃すれば、この通りは俺たちのものになる。そうなれば、俺たちも這い上がったも同然さ。その後どう展開していくかは、浩子次第だな。うずらがこんなことをするのは明らかに、お前に早く勢力を拡大してほしいからだ。これは江峰の方で何か急ぎの用事があって、待てなくなったということだろう』」

「少し躊躇した後、結局彼らに打ち明けることにした。『江峰が柳親分から離反しよう...