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173話

二日酔いで頭が痛くて、彼は「しっ」と息を吸った。

目を開けると、かつて見慣れたベッド、見慣れた天井、そして見慣れた……人。

韓釗(ハン・チャオ)は上半身裸で、同じく何も身につけていない彼を抱きしめ、同じ布団の中に横たわっていた。

え?もしかして昨夜?!

昨夜のことは断片的にしか覚えていない。例えば、倒れる前にデビンが休むよう彼を支えたこと、そして目を開けるとすぐに韓釗がいたこと……

何靖(ヘ・ジン)は無意識に後ろを確かめようと手を伸ばした。何かあったような、でもなかったような?

なんてこった、あまりにも久しぶりで、こんなことすら確認できないなんて。

二日酔いで喉が渇いていた何靖は、腰に回された...