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955話

同時に、不意打ちを食らった傭兵団の面々も甚大な損害を被っていた。一行四十八名のうち、先ほどの銃撃戦を経て残ったのは三十名にも満たず、彼らは怒りに震えていた。

「こいつらは命知らずもいいところだ!」傭兵団の中から、怒りを抑えきれずに咆哮する声が上がった。「何百人も次々と押し寄せてくるんだぞ。前の奴らが倒れても後ろから絶え間なく来る。これじゃあ単なる自殺行為と何が違うんだ?」

「黙れ!」傭兵団の団長も怒りを抑えきれずに一喝した。大小の怪我を負った仲間たちを見やりながら、彼の口調はゆっくりとしたものに変わった。「今回はな、あいつらのあの命知らずの戦法のせいで、俺たちが銃器を使いこなせる状況じゃな...