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829話

部屋のカードキーを交換した後、フロントの女性の案内に従って、趙三斤たちはようやく落ち着くことができた。月蕭が特別に手配したのか、それとも彼らの運が本当に良かったのか、船のチケットで割り当てられた部屋番号はちょうどこの上等客室の六つの寝台をすべて確保していた。

最高級の客室ではなかったものの、この上等客室の内装は趙三斤たちの目を見張らせるには十分だった。何といっても、ここは移動する大型カジノなのだから、客の休息場所があまりにも粗末であってはならないだろう。

一階は休憩所で、主に乗組員が利用していた。乗客が乗船する場所は二階にあるため、二階が主な活動場所、つまりカジノフロアとなっていた。

三...