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818話

「何か必要なものを用意しましょうか?」ユーリドは笑いながら尋ねた。趙三斤たち四人に対して、彼は何故か不思議な信頼を抱いていた。

おそらくは好きな人の関係者だからだろう。朗月はコンスタンティンの周到な計画の中でも、三人の中核メンバーの命を奪うことができた。最終的には捕まってしまったが、その成果だけでもユーリドを驚かせるには十分だった。

これまでユーリドが雇った人間を見ると、死神の鎌に容赦なく刈り取られて一人も連れ帰れないか、せいぜい一人連れ去って二人で道連れになるかのどちらかだった。朗月だけが例外で、三人の中核メンバーを始末しただけでなく、十数人の手下も一緒に連れていったのだ。

「拳銃三丁...