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634話

全てを終えた後、趙三斤はどこかに適当に座り込み、既に終盤を迎えていた戦いを見つめていた。彼は林天龍から渡されたものの、まだ一度も使っていなかったイヤホンマイクを耳に当て、言った。「こちらに来て戦場の後片付けをお願いできますか?」

「ジジッ...」イヤホンマイクからはまず雑音が聞こえ、その後に林天龍の罵声が届いた。「お前、俺を後方支援要員だと思ってるのか?戦場の掃除なんて仕事まで俺にやらせるつもりか、恥ずかしくないのか?」

「ありがとう、林おじさん!」趙三斤は林天龍と無駄な言い合いをするつもりはなかった。先に礼を言ってしまえばいい。感謝の言葉を一言残すと、彼はイヤホンマイクを脇に放り投げた。...