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601話

江海市国貿ビルを離れる頃には、夏灵墨の後ろをつけていた六人のボディーガードはいつの間にか静かに姿を消していた。趙三斤でさえその気配に気づかなかったほどで、六人の実力をさらに高く評価せざるを得なかった。

趙三斤は不思議に思った。夏灵墨の周りにはこれほど強力な護衛陣がいるのに、どうして江海市に来たばかりの時に白無双の毒牙にかかり、断塵法師の手に落ちることになったのだろうか。

断塵法師のことを考えると、趙三斤の眉がまた少し寄った。前回、柳浄天と鈴木三郎との戦いで重傷を負ってから、これだけの時間が経っているのに、まだ誰の視界にも入っていないのは、どう考えても不気味だった。

火龍と別れた後、趙三斤...