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580話

柳盈盈の指示に従い、趙三斤は直接宝馬を「柳氏漢方薬」の製薬工場へと走らせた。会社内部は李志玲が管理していたため、柳盈盈が行くかどうかはそれほど重要ではなくなっていた。

しかし、製薬工場へは柳盈盈が必ず行かなければならなかった。それは現在の進捗状況を確認するだけでなく、手に入れたばかりのバストアップ薬に彼女なりの用途があったからだ。

韋嫻の「天祥薬業」と同じように、「柳氏漢方薬」の製薬工場も繁華街から離れた郊外に位置していた。敷地面積だけで言えば、「天祥薬業」に勝るとも劣らないほどだった。

柳盈盈の案内で、趙三斤はまっすぐに工場の一番奥の建物へと向かった。趙三斤には不思議だった。なぜ韋嫻も...