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551話

龍家別荘の裏山で、趙三斤はあたりをぐるりと見回した。茂った大木が肥沃な土地を囲み、人の足跡もほとんど見当たらない。確かにここは趙三斤が薬草を栽培するには絶好の風水の良い場所だった。

「ここで野戦突撃隊でも結成する気か?」火龍が意地悪く笑いながら趙三斤を見つめた。その下品な笑みに、趙三斤は何も言わずに一蹴りを「飛ばして」やった。

「お前は自分の用事でも済ませてろ」場所も決まったことだし、趙三斤も自分のやるべきことに取り掛からなければならない。

「先に俺を下ろしてくれ」趙三斤は頭を叩きながら、薬草の種すら買っていないことに気づいた。こんな状態で何を植えるというのだ?仕方なく、火龍と一緒に山を...