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530話

趙三斤が選んだ原石はかなりの大きさだったが、外側は雪のように白く花模様が入り、まるで病に伏せっている人のような印象で、見物人のほとんどがこの原石に良い評価を与えなかった。

「若いの、別のを選んだ方がいいんじゃないかな」店主も思わず苦笑いしながら、善意から一言忠告した。

趙三斤が店に入って無言で原石を触り始めた瞬間から、店主は彼の手つきに独特なものを感じ、きっと経験豊富な人物なのだろうと思い、ずっと注目していた。

だが意外にも、最終的な結果は店主を大いに失望させた。趙三斤が選んだこの原石は、すでに何人もの賭石界の大家が見た後で、最終的に首を振って「無価値な石」と呼んでいたものだった。

趙...