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487話

大規模病院には必ず設置されている霊安室は、通常二人が交代で守る場所だ。月給は破格の高さだが、新時代の若者たちは誰一人としてこの仕事に就きたがらない。

そのため、霊安室の管理人は、大抵風水や相術の心得がある中高年か、あるいは気の強い度胸のある人間に限られる。

それ以外に、この場所で働きたいと思う者はほとんどいないのだ。

「張おじいさん、昨夜深く運び込まれた刃物で亡くなった若い男性のことで伺いたいのですが。易継風という名前で、どこに安置されているでしょうか」

霊安室に足を踏み入れた途端、三人は明らかに肌を刺す寒気を感じた。葉芷陌はすぐに曲がり角を曲がり、扉の陰に隠れるように座っている老管理...