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445話

あの不思議な感覚は確かに気持ちよかったけど、でも……

すぐに、趙三斤の頭の中は混乱し始めた。意識と視界が同時にぼやけていき、あの鍛え抜かれた筋肉がまるで麻酔を打たれたかのように、ほんの数呼吸の間に完全に麻痺してしまった。

「ねえ、大丈夫?何かあった?」柳盈盈が恐る恐る近づいてきて、趙三斤の目の前で手を振った。

柳盈盈が差し出した手は一本だったのに、趙三斤の目には十本の指がふらふらと揺れて見えた。

「大丈夫だ、何でもない……」趙三斤は首を振った。

そう言った直後、全身から力が抜け、まぶたが重くなり、まるで泥のようにぐったりして、ドサッと柳盈盈の前で気絶してしまった。

「あ...