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399話

秦宛柔はまだ空気を読む方で、彼女は病室から出ていかなかったものの、静かに顔を横に向け、赵三斤を見ないようにしていた。

一方、叶芷陌はまったく逆で、避ける素振りなど微塵も見せず、むしろ美しい大きな瞳を見開いて、赵三斤の一挙手一投足をじっと見つめていた。きらきらと輝く瞳には驚きの光が揺れており、まるで何か信じられないものを目にしたかのようだった……

ぱたり！

突然、かすかな音とともに、黒ずんだ血の塊のようなものが包帯に引っ張られ、赵三斤の肩から剥がれ落ち、足元の床に落ちた。

その血の塊を見下ろした叶芷陌は、瞳に光るものを一瞬走らせ、さらに驚きを隠せない様子だった。

かさぶただ！

通常、...