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271話

赵三斤の動きは非常に速く、しかも不意打ちだった。黒いハンドバッグを持つ二人のストッキング姿の美女は全く心の準備がなかった。彼女たちが我に返り、悲鳴を上げた時には、すでに赵三斤の右手はバッグの中に入り込み、中を掻き回した後、手を引き抜いた時には、二枚の新札の百元紙幣が握られていた。

この一連の動作は複雑に見えるが、実際は非常に短く、全体でわずか二秒ほどだった。

「止まりなさい！」

秦宛柔はさすが警察官だけあって反応が早かった。一瞬の戸惑いの後、眉間に冷たい光を宿し、すかさず手を伸ばして、カマキリが蝉を捕らえ、それを黄雀が狙うかのような一手を繰り出した。

赵三斤がカマキリで、二人のストッキ...