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230話

断塵法師の部屋の前に立ちながらも、趙三斤はまだ決断できずにいた。心の中で迷いながら、孫柔を救いたいという気持ちと、自分の体を損なうことへの躊躇が交錯していた。

実際のところ。

孫柔はまだ純潔を保っていた。あれほど美しく、素晴らしいスタイルの持ち主だ。男として考えれば、万が一の状況で孫柔と互いに体を重ねることになっても、趙三斤にとって損な話ではなかった。

問題は林青青のことだ。火のない所に煙は立たぬとはいえ、もしこのことが林青青の耳に入れば、趙三斤は黄河に飛び込んでも潔白を証明できないだろう。

「叫べよ、てめぇいい加減叫べよ!普段は高慢ちきで、いい格好してたんじゃねぇのか?」

「てめぇ...