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223話

実は、この拳銃はずっと趙三斤のズボンの腰ベルトに差し込まれていたのだ。最初に取り出さなかったのは、趙三斤が部屋に入った瞬間、断塵法師が素手で銃弾を受け止める衝撃的な光景を目の当たりにしたからだった。

断塵法師が素手で銃弾を受け止められるなら、火龍とあの二人の美女が持つ三丁の高精度スナイパーライフルを同時に発射しても彼に効かなかったのだから、趙三斤のたかが一丁の拳銃など、取り出したところで何の役にも立たないだろう。

そこで。

趙三斤は先ほど断塵法師に奇襲をかける際、わざと同じく腰に下げていた軍刀を使い、断塵法師にそれが自分の唯一の武器だと思わせたのだ。

そして今、趙三斤と断塵法師の距離は...