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13話

「この小さいやつ、いつ入ったんだ?」

赵三斤ははっきり覚えていた。さっきリュックから妖怪壺を取り出した時、中は空っぽで何もなかったはずだ。

大バチは頭を出した後も外へ這い出ようとはせず、じっと動かずに赵三斤を見つめていた。上あごが小さなハサミのように開いたり閉じたりして、何かを噛んでいるようにも、あるいは赵三斤に話しかけているようにも見えた。

もちろん、赵三斤は「蜂語」なんて理解できるはずもなく、単なる想像でしかなかった。

「このちっこいの、出てこい!」赵三斤は我に返り、罵声を上げると身をかがめて妖怪壺を拾おうとした。

ブーンという音が響いた!

大バチはなかなか賢かった。赵三斤が近...