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1085話

「中南海」——華夏に確かに存在するが、極めて神秘的な場所。しかし今日は、思いがけない来客を迎えることになった。

その不意の訪問者とは、外武林から元婴期の強者を引き寄せようとしている柳蘇能である。今、警備員に案内されながら、ゆっくりと家族区域へと歩を進めていた。

「将軍、少々お待ちください。老首長がすぐにいらっしゃいます」警備員は柳蘇能を席に案内すると、お茶を一杯運んできて、恭しく傍らに立った。

程なくして、中年をやや過ぎた男性が応接室に現れ、柳蘇能を見るなり笑顔を浮かべた。「柳兄貴、まさか今日あなたが自ら私のところに来てくださるとは、本当に驚きましたよ」

「老首長、冗談を。突然の訪問、...