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85話

気まずい空気の中、突然拍手する者がいた。賀蘭慶が立ち上がり、唐浅にとっては意味不明な行動で、側に仕える下僕に命じて煮えている鍋の肉汁を地面に捨てさせた。そして、賀蘭慶は黄金の腰帯を解き、既に空になった鍋の中に投げ入れた。

「王子の語る計画は、確かに魅力的だ。我が姑夜の十万の大軍が大都から出発し、十日で鼎南に到達できる。あそこの防衛は薄弱で、一ヶ月もあれば必ず攻め落とせるだろう。そして、大軍が一気に突き進み、焼き払い、略奪し、大昭の民から黄金や宝石を奪い取る」黄金の腰帯が鍋の中でゆっくりと形を失い、溶け始めると、姑夜国の王子の青い瞳が金色に照らされ、碧色に変わった。「だが、略奪した軍が戦利品を...