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80話

小さく質素な草屋の中には、皇子も王侯も、嘘も隠し事もなく、ただ情緒の糸に絡まれた男女だけがいた。

唐浅は顔を赤らめ、動きはぎこちなく頑なだったが、墨無痕もまた同じだった。正気を失った墨無痕は、一度唐浅にこのように誘惑されると、もはや自分を抑えることができず、その動きは荒々しくなっていった。

衣服を脱ぎ捨てる間もなく、墨無痕の手が彼女の体を這い回り、一寸一寸の肌を撫で、さらに下へと進んでいく。唐浅は墨無痕のキスにようやく応じようとした矢先、誰にも触れられたことのない尻に見知らぬ感覚が走るのを感じた。

ズボンも脱がされ、もはや身を隠すものは何もなかった。暗闇の中でも、唐浅は羞恥を感じ、特にこ...