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67話

景帝は疲れの色を浮かべ、言った。「平康王、話せ」

墨無涯はしばらく黙り、言葉を選んでいるようだった。そして口を開いた。「先年、山南での飢饉救済の際、平江府の兵は長寧侯の命により長生教討伐に協力しました。しかし、回収された府兵の遺体には、致命傷として長寧侯の碎玉剣による傷がありました。臣はずっと、長寧侯がなぜ毒手を下したのか疑問に思っておりました。長寧侯が長生邪教と結託し、救済の穀物を着服して金銭に換え、私利を図ったのではないかとも疑いました。しかし長寧侯は兵権を握り、要職にあったため、他の証拠を探し続け、軽々しく申し上げられませんでした。今、この件と合わせて考えますと、臣は恐れ入りますが、長...