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57話

「ご主人を探しに来られましたか?主人は近くの田んぼで王おばあさんのお手伝いをしていて、すぐに戻ってきます。庭でしばらくお待ちください」女性は唐浅に対して警戒心を見せるどころか、申し訳なさそうな笑みを浮かべた。「さっきは昼寝をしていて、出てくる時に気づかなくて」

唐浅はようやく気づいた。女性の背後の小さな庭には、鉄器が散らばっていた。

多くはまだ半製品で、ほとんどが農民の農具や、猟師の弓矢や刃物だった。

「片付けるのを手伝いましょう」ずっと黙っていた燕図が突然口を開き、唐浅の横を通り過ぎて小さな庭に入り、手伝い始めた。

唐浅も手伝いに行き、二人はあっという間に元々散らかっていた庭をきちんと...