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54話

碎玉が血を飲んだ後、青い光はさらに妖艶になった。

そして唐浅は、もはや人質を失っていた。

「殺せ!殺せ!」府兵たちは状況を理解し、唐謙にはもう人質がなく、長寧侯が確かに毒に冒されていることを知ると、攻撃を開始した。

唐浅は自分の状態を把握していた。勝ち目はほとんどない。

二十四人の敵を前に、逃げ出して山林に身を隠せば、わずかな生存の可能性があるかもしれなかった。

背後から聞こえる草木の音が、唐浅の希望を打ち砕いた。

振り向くと、多くの黒装束の人々が見えた。顔は見えないが、露出した肌には先ほど命を落とした祭司と同じ不気味な紋様が描かれており、まるで雷雨前の黒雲のように迫っていた。

ざっと数えて、...