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49話

皇后大薨後の前例のない盛大な行事は、大昭全土のみならず属国の注目を集めていた。梧桐城の巡防任務は数倍に増え、武威侯は一ヶ月もの間、唐老太爷に挨拶する暇さえなかった。禁軍副統領である唐浅も同様に忙殺されていた。

文試の合格者名簿が確定した時、唐浅は景帝の側で当直に就いており、共に郭礼蔺による求婚者たちの文才評価を聞いていた。時折安和との視線が交わるが、相手の目は冷たさに満ちていた。

景帝たちは、かつて噂された二人の仲が悪化したものと思い込んでいたが、唐谦は温和で謙虚な性格ゆえ、度を越した行動をするはずもないと考え、景帝はこの件をさほど気にかけていなかった。

武試に進んだのは、大昭の六名の貴...