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277話

最初、墨無痕はまだ君主の威厳でこれらの恩知らずの臣下たちを抑えることができていたが、唐浅は常に私心なく全力で兵を率いており、雲中衛は今や妖獣や侵略に対する成熟した対応機構を形成していた。かつての武挙出身の将軍たちも、独り立ちして外敵に対抗できるほどに成長し、間接的に大昭を守る武将が長寧侯一人だけではなくなっていた。また朝廷の文官には景帝と偽帝の暗黒時代を経験していない若い顔ぶれが増え、この時になって文臣たちはようやく気づき、長い間心に秘めていた長寧侯の身分に関する疑問を提起し始めた。

なぜ大昭最高位の将軍の一人が女性なのか!雌鶏が時を告げ、黒白が混じり合い、陰陽が乱れる、何と荒唐無稽か!

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