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18話

「どうしたの、唐浅?」

唐浅は少し驚いていた。なぜ皇帝がこんなに早く、七皇子・墨無痕の伴読として彼女を指名したのか、理解できなかった。本来ならば半月後に発表されるはずのことだった。

「子はなぜこうなったのか分かりません」唐浅は顔を上げて唐英正を見た。

「今日、朝廷が終わるや否や、崇光が直々に聖上に願い出たのだ」唐英正は冷ややかに言った。

あの時、彼は多くの重臣たちと共に紫宸殿で景帝と国事を議論していた。彼は蒼山衛の駐屯地から戻ったばかりで、処理すべき厄介事が山積みだったが、急いでそこへ向かった。報告も終わらないうちに、内侍が第七崇光皇子が謁見を求めていると伝えてきた。

景帝の墨無痕への寵愛ぶり...