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113話

唐浅は連続して失敗し、他に方法がなく、自分で墨無痕を説得するしかなかった。

しかし皇帝は彼女にその機会を与えなかった。連日書房に泊まり込み、政務を処理し、唐浅を鳳棲宮から出さず、会うこともなかった。

六日目になると、唐浅はもう墨無痕を説得することをほとんど諦めていた。

疲れ切っていた。ここ数日ろくに眠れず、体力はほぼ限界で、頭の中も酷く混乱していた。

もう持ちこたえられそうになかった。

「鸢語、酒はあるか?」唐浅は尋ねた。

女官はしばらく考えてから、「薄い酒ならございます。陛下が普段時々お飲みになるものですが、侯爺様にお持ちしましょうか?」

唐浅は首を振った。「強い酒はないか?」

北境の...