神尊を拾って育てる

43話

雲海の下、幾重もの霧が視界を遮り、周囲が見えず、方向も分からない。落下のスピードは速く、花十七は自分が落ちて死ぬだろうと思ったが、現実は彼が考えていたよりもはるかに複雑だった。

修真界では、修士は寿命を延ばし、若さを保つことができる。修士の上は散仙であり、仙人は風雨を操り、天に匹敵する寿命を持つが、それでも大いなる者とは言えない。仙人の上には、三十三外に諸神が分かれて存在し、天道の下、万物の上に位置している。

上神はまだ半神に過ぎず、渡劫を経てようやく神尊となり、天道の大いなる運勢を享受できる。陥落するのも容易ではなく、簡単に言えば、無茶をしなければ死なないということだ。

花十七は無事だ...