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22話

「死神の鎌が虚空を切り裂き、先手を打った。血の海が天を覆う波浪を立て、瑶華映闕は銘刻を高く掲げ、天地を二分する。血の海の上に蓮の花が咲き誇り、淡い香りが心に染み渡る。罪臣の顔色が変わる。斬空の一瞬、七分の鋭さを収めた。蓮の花はあの子の愛するものだ。彼女は情に厚く、どうして傷つけようか。結局、神から闕へと堕ちても、心の憐れみのために下風に立つのだ」

「彼を引き渡しなさい。分かるでしょう、貴方を傷つけたくないのよ」

瑶華映闕は罪臣の躊躇いを見て恐れを知らず、銘刻の剣の下、一撃ごとに血を見る。程なくして罪臣は全身が血痕で覆われながらも、苦しみに耐え一歩も退かない。唇から苦笑いがこぼれる。あの子は...