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165話

「顧謙と重九夜は早朝から起き出し、身支度を整えた後、東屋で朝餉を取っていた。薛槐が花葬骨の部屋から飛ばされるように出てくる様子を見ながら、重九夜は粥を一口すすった。今日の顧離兄さんの機嫌は良さそうで、いつもより粥が美味しく感じられる。

「ほら、お漬物も食べなさい。粥だけじゃ淡白すぎる。成長期なんだから、バランスよく食べないと」

顧謙は笑いを堪えて咳払いし、頭を下げながら重九夜の器にお漬物を足した。彼は決して話題を作ろうとしていたわけではなく、ただ笑いを堪えきれなかっただけだ。注意を逸らさなければ、笑いが漏れてしまいそうだった。理性が告げている——薛槐の今の心境は良くないだろうから、刺激しな...