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151話

「悠然の境」から顧離に背負われて帰ってきた花葬骨は、ますます怠惰になっていた。その後、薛槐からも音沙汰はなく、この静けさは得難いものだった。花葬骨は満足げに一度眠った後、風波が起きる前に顧離と共に九州をじっくり見て回ろうと決めた。

静けさの下には暗流が渦巻いており、それは誰もが心の中で分かっていることだった。九州の諸神たちはすでに立場を選び始めていた。この戦いは勝敗に関わらず九州の未来に影響するだろう。新たな神尊である花問海、花葬影、花非卿、傾天、明臣はもちろん花葬骨側についていた。しかし、賀蘭兮は巫徒を連れて薛槐のもとへ行ってしまった。彼が去った日、九州には大雨が降り、巫徒は彼に手を引かれ...