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969話

「安大彪の家の前に着いた時、秀児が先に入った。赵兮は戸外に誰もいないのを見て、安二狗の腕を引き、戸口の隅で小声で一言告げた。

「二狗兄さん、あの日私を送ってくれた時の約束、忘れないでね。この先、死んでも離れないって言ったでしょ。約束守らないなら、私、死んじゃうから!」

そう言い終えると、赵兮は家の中へ歩いていった。

安二狗は赵兮の整った体つきと丸みを帯びた尻を呆然と見つめながら、心の中で思った。

『兮兮、二狗兄さんの可愛い人、俺だってお前を抱きたいんだよ。でも俊博との関係はどうすればいいんだ?』

そう考えた矢先、翠芳が家から出てきた。だぶだぶの寝間着姿で、熟れた体の魅力が安二狗の目の前に余すと...