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915話

実は誰の心の奥底にも悪魔が住んでいて、誰もが思う存分に狂ったように振る舞いたいと願っている。この寂しい山奥は、そんな野性的な心を持つ人々に絶好の場所を提供してくれる。ここでは、どんなに叫んでも誰も気にかけないのだから。

しかし、今日は例外だった。龍仙児が安二狗の上で激しく揺れながら喘いでいた時、向こうから一台のバイクがやってきた。そのバイクには、サングラスをかけた三人の男が乗っていた。

不良少女の龍仙児が、凸凹の山道に刺激され、バイクの上で嬌声を上げて叫んでいる様子に、向かってきたバイクは急に止まり、山道の真ん中に横たわった。安二狗は急ブレーキを踏まざるを得なくなり、大変なことになった。

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