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842話

黄梅児は瞬く間に自分の体が満たされた状態から空虚へと変わったのを感じた。今にも身を起こしてあの充実感を与えてくれるものを捉えようとした瞬間、それはまた彼女の中に押し入り、満たしてくれた。何度も繰り返されるうちに、黄梅児は快感が全身を駆け巡るのを感じていた。

思わず声が漏れ始めると、安二狗は彼女が高まっていることを察し、速度と力を増して早く天国へ導こうとした。この熟練者のリードのもと、黄梅児はすぐに絶頂に達した。

三十分後、二人は共に極楽の世界へと至っていた。

安二狗は珍しく午前中に二度も攻めることになった。主に数日間我慢していたせいで、朝の蒼井石子との一戦では弾を使い果たさなかったのだ。...