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796話

蒼井石子は彼の下半身がいつも張りつめていることをとっくに知っていた。最初は彼がただ特別にたくましい男だから、そういうものなのだろうと思っていた。しかし、彼が完全に裸のまま目の前に立ち、間近で彼の雄の気配を感じると、思わず喉が渇くのを感じた。ちらりと二度見てしまっただけだったが、安二狗は彼女が心を動かされていることを敏感に察知していた。

そこで彼はバスタオルを思い切って床に投げ捨て、ヨガのポーズを続けながら平然とした様子を装った。「石子、大丈夫だろ!お前は俺を兄弟と思ってるし、俺もお前を兄弟と思ってる。こうして裸でいても、気にしないよな?」

「え?あ、全然。どうせ前に見たことあるし、私は男の...