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774話

「もちろんさ、龍兄貴はこの辺じゃ顔が利く大物だろ!誰でも知ってるよ。安二狗(アン・アーゴウ)も別に虎の穴に手を突っ込もうなんて思ってないし、そんな器じゃない。でも、あんたの婿になる自信はあるぜ。それは疑いようもない事実だ。仙児(シェンアル)は絶対俺のものになる!」

「小僧、随分と生意気だな。度胸もあるようだが、その自信はどこから湧いてくるんだ?ただ女を抱くのが上手いってだけか?」

「まあ、それもひとつだな。仙児お嬢さんみたいな美人で、しかも龍兄貴の愛娘なら、やはり女をしっかり抱ける男と結ばれるべきだろ?彼女自身が言ってたじゃないか、二時間持たない男は彼女の男になる資格がないって。ちょうど俺...