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630話

「静慈小尼僧が門口で待っていて、静心と安二狗が上がってくるのを見ると、「阿弥陀仏、安施主どうぞお入りください!」と声をかけた。

「静慈さん、こんにちは!」安二狗は静慈に笑いかけた。この程よい体格の小さな尼僧を見ていると心地よい気分になった。前回、了尘師太が彼がここに来た目的はこの尼僧庵を自分の後宮にしたいからだと言ったことを思い出し、くそっ、確かにいい考えだ。この静慈と静缘の二人の小尼僧はどちらも美人で、きれいで生き生きとしていて、ヤったらさぞ気持ちいいだろうな。

静慈はまさか自分が一瞬のうちにこの安施主に妄想されていたなんて思いもよらず、山門を閉めた。

安二狗は二つの質素な部屋を見渡し...