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622話

「本当?この悪い子ったら、お世辞が上手なんだから。姉さんはあなたみたいな悪い子が大好きよ!」そう言いながら、二人は中の部屋にある一人用ベッドへと転がり込んだ。これは張媛という院長の特権で、休憩できる仕切りがあるのだ。もちろん、愛人と逢瀬を楽しむためでもある。

すぐに、張媛は安二狗の今日六人目の女となった。彼は嵐のように彼女の禁断の領域に激しく攻め込み、五十歳で地に足がついた年齢の張媛は、数分で高らかな声を上げ始めた。オフィスには艶やかな春の歌が響き渡った。

張媛は安二狗の女たちの中で最年長だった。以前は楊美玲がその位置にいたが、楊美玲が亡くなってからは張媛がその座に収まっていた。張媛は生ま...