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605話

「貧」というのは個人の能力と富の両方を含んでいて、どちらか一方が豊かであれば、必ず女を抱きたがるものだ。

だから、玉蘭は心の中では不満があっても、寛容さを選んだのだ。「二狗、お前みたいなロバの糞ころがどの女を抱こうと、義姉さんが止められるわけないでしょ?自分でなんとかできると思えばそれでいいのよ。それと、必ず家に帰ってくることを忘れないで。義姉さんの扉はいつでもお前のために開いているんだから」玉蘭は感情を込めて言った。

彼女自身、いつからか安二狗が色々な女を抱くことにあまり気にしなくなっていた。彼が自分を一番愛してくれていると思えれば、それでよかったのだ。

二人は診療所に戻り、手術用の医...