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386話

「話が終わると同時に人も現れた。四十歳ほどの中年の尼僧が払子を手に洞窟の外に立っていた。

安二狗と静心が裸のまま横たわっているのを見るや、中年の尼僧は恥ずかしさに慌てて背を向け、仏号を唱えた。「阿弥陀仏、罪深い、罪深い、仏様どうかお許しを、仏様どうかお許しを!」

もう仕方がない、立ち上がるしかなかった。安二狗は急いで身を引き、静心も引き起こした。二人は慌ただしく衣服を身につけ、静心は師匠の前にひれ伏した。「師匠様、静心は過ちを犯しました。どうか静心を追い出さないでください」

「恥知らず!静心、師匠はお前の俗世への未練を見抜いていたが、まさか男をこの閉関の場所まで連れてくるとは。お前の図々しさに...