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358話

部屋の中でナナが思いきり発する獣のような喘ぎ声に、安クイは力なく床に座り込んだ。中では安医師が自分の妻と白熱した状態に入っていることを彼は知っていた。心は泣き、怒りに震えていたが、どうすることもできない。すべては自分自身が招いた結果だった。自分の下半身も急に目覚めてきて、くそっ!安医師がナナを抱いているなら、俺も女を抱かなきゃ。だが、猴子の嫁のホンホン以外に抱ける女なんていない。

しかし、この時間、ホンホンと猴子はもう寝ているだろう。猴子の家に行って「どけよ、お前の嫁を抱かせろ」なんて言えるわけがない。そんなことは不可能だ。彼は猴子を見下していたが、猴子のデブ母さんは甥である彼に良くしてくれ...