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319話

間違いなく、以前から理由もなく袁河で泳いだり、釣りをしたりして姿を消した村人たちの9割方は水蟒の腹の中に葬られたのだろう。水鬼などではなく、安二狗は今回本当に民のために害を除いたと言える。

岸に上がると、安二狗は河岸に沿って南へ歩きながら、水草の中に水蟒の死骸がないか注意深く観察した。最終的に昨夜の激闘現場から百メートルも離れていない場所で水蟒の尾の一部を発見したが、これには安二狗も大いに驚いた。なぜ尾だけなのか?頭部と胴体はどこに?もしかしてこの袁河にはまだ他の凶暴な生き物がいるのではないか?そう考えると、全身から冷や汗が噴き出した。安二狗はまたも命拾いをしたのかもしれない。

さらに警戒...