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2811話

「先ほど猿と斌兄さんが魁子兄を村長にしようと提案したけど、私は魁子兄と何の恨みもないし、昔は一緒に狩りに連れて行ってもらったこともある。魁子兄の腕前は確かに素晴らしいし、射撃の腕も凄い。でもそれと村長になることは全く別問題だ。村長には知恵が必要で、問題を解決する能力がなければならない。それに、魁子兄がどんなに腕が立っても、姉の夫には敵わないだろう！...」

ぱんぱんぱんと一通り話すと、会場の客たちは皆黙り込んでしまった。安魁と妻の娜娜も下座にいたが、娜娜はすぐに立ち上がった。「村長、小勇、うちの魁子は一度も村長になろうなんて思ったことはありませんよ。あれは全部、猿たちがふざけて言っただけです...