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2779話

「それじゃ、行こうか!義兄さん、幽情谷には軽々しく入らないでよ!あそこには奇妙なものがたくさんあるんだ。僕は幽霊とか信じない方だけど、実際に何人も死んでるからね。危険な真似はしないで。あなたは姉さん二人の宝物なんだから!」

安二狗は彼の肩をポンと叩き、耳元でニヤリと笑いながら言った。「兄弟、晴儿と小雨は義兄の命さ。まだまだ二人を愛し足りないんだ!死ぬわけにはいかないよ。だから安心して、義兄に何も起こらないさ」

「二人とも何をヒソヒソ話してるの?あなた、私も見送りに行くわ。それに、義兄さんと一緒に山に行ってみたいの。ここの山々が大好きなの、環境が本当に素晴らしいわ。義兄さん、連れて行ってくれ...