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2631話

安二狗は微笑んで、彼女を軽く突いた。その動きに彼女は「んっ」と声を漏らした。とても気持ちよくて、声を出さないのは安二狗の努力に申し訳ないような気がした。

「モリアさん、あなたたち夫婦の事情に口を出すつもりはないんだ。ただ、俺があなたと一緒にいることはカルロスさんも承知していて、それに、彼はあなたを俺に託したんだ。いつか彼に何かあった時、あなたのことが心配で、俺なら信頼できると思ったんだろう。だから俺に面倒を見てほしいと。俺は彼にはっきり言ったよ、俺は欠点があるとしたら色ボケだってね。奥さんが美人だったら俺に任せない方がいいって。我慢できずにある日奥さんに手を出しちまう可能性が高すぎるってね」...