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2496話

政府にとっては、結局のところ儲かる話だったのだ。一万人以上の部隊を編入でき、安二狗というような強力な敵を一人減らせる。さらに軍隊は彼の指導を受けられるのだから、どう考えても得なのだ。だからカルロス大統領は安二狗と和解する方向で決めていた。今、安二狗が不機嫌になって立ち去ろうとしているのを、どうして見逃せようか。

「安さん、お待ちください!話し合いはできますよ。あなたを助けるという話でなくても、タ市でのあなたの行動は無差別殺人などではなかった。実際、私は女族長の命の代償としてあなたの命を要求するつもりはありませんでした」カルロスは安二狗を呼び止めた。

「違う、俺は安二狗の無罪放免を要求してる...