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2467話

「旦那さんは一晩中続けられるって言ってたわ。息をつく暇もないほどよ。彼の勢いに身を任せるしかなくて、天にも地にも昇るような、死ぬほど気持ちいい体験だったわ」

その後、デュシットという男はアン・アーゴウのあまりにも止まることを知らない激しさに耐えられなくなった。アン・アーゴウへの復讐も、彼の女を奪うことも口にせず、恥ずかしげに部屋を出て行った。あまりにも強い劣等感を抱いてしまったからだ。

アン・アーゴウは彼が去ったことを知ると、下卑た笑みを浮かべた。彼の下にいる女性はすでに全身汗だくで、ベッドの上でぐったりとしていた。彼の思うままに体を委ね、彼がもたらす快楽に没頭していた。彼女は夫についてこ...