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2279話

「この女性たちは軍人とはいえ、医療スタッフだから本当の軍人じゃない。狼の遠吠えを聞いたら、洞窟から勝手に出る勇気なんてないから、大人しく言うことを聞いているよ」

安二狗は洞窟を出ると口笛を吹いた。すぐに再び狼の遠吠えが響き、安二狗はその音を頼りに進んでいった。間違いなく、暗闇の中、一本の木の下に人影が隠れている。相手が先に声をかけてきた。

「大将、ここだ」

安二狗はすでに彼を見つけていた。近づいてみると、やはり木彪だった。

「お前、どうして勝手に持ち場を離れた?もし何か作戦があったらどうする?基地はどうなる?」安二狗は彼の肩を拳で軽く叩きながら問いただした。

「基地は大丈夫さ。あの間...